この書はケインズを専門とする経済史家による、現今の市場万能主義に懐疑感を示しつつ、新古典派を無視することなくバランスよくレギュラシオン理論や複雑系にも触れた現況の経済学の総括である。特に目新しい主張はないが、頭の整理をするにはもってこいで、巻末の文献案内は有用である。
この書はケインズを専門とする経済史家による、現今の市場万能主義に懐疑感を示しつつ、新古典派を無視することなくバランスよくレギュラシオン理論や複雑系にも触れた現況の経済学の総括である。特に目新しい主張はないが、頭の整理をするにはもってこいで、巻末の文献案内は有用である。