ここ1週間、私の脳細胞の働きの殆どを占めていた『単一民族神話の起源』を読了した。なんとも膨大な書物であって、しかも結論は単純明快。とりあえずの感想と大まかな筋くらいは読書記録に入れることを考えているけれど、きちんと整理した知識にするには参照しながらノートをとることを三度は繰り替えさなければならないだろう。
本の重みというのは、ページ数には換算できない。読む側の受け取り方もあるけれど、書き手の圧縮の仕方にもよる。上記の本は、なにしろ圧縮率が高く、ページ数も多い強者である。その注たるや二章分の量があった。
朝起きて、九時頃から十九時までずっと学校に行っていた。まともな生活への返り咲きである。図書館にこもってがりがりと他人様の仕事の手伝いなどをしていた。久方ぶりに活力が戻ってきた。私も研究に邁進したいと思う。晴れ渡った空はまさに出発を表してくれる。そのあたりを歩き回っても秋がひしひしと伝わってくる。屋内にいても冷え冷えと感じることがある。