昼からJR北海道のセミナーがあって出向く。気軽な雰囲気でなかなかよい。JR東の職員は時に傲慢である、という疑問を投げかけると危機感の違いという答えが返ってきた。率直である。都市が小規模な北海道では札幌駅南口開発のようなプロジェクトは一度きりだ。東急のように都市開発に軸足を移すのは難しい。それだけにネットワーク化を見据えた価値ある北海道の創造に関われる可能性も強いと見た。札幌とほかの地方都市は自家用車には遠すぎ、航空機には近すぎる。列車が力をふるえるだろう。JR北海道の企業風土は悪くない。
徐々にスーツを着る機会が増えてきた。もっとも私はかなりカジュアルな格好なのでかなり目立つ。こういうことで落とされるんだったらとりあえずは無視だ<金融は別(笑)。
イラン総選挙の結果がほぼ見えた。改革派の圧勝である。しかし改革派といっても政策は乏しい。ハータミー政権にしたところで所詮は左派であり、経済施策については無策に等しい。改革派=民主派のような共産党独裁体制とイランを同一視するのは無意味だ。今回の選挙が円滑に行われていることがなによりもその証拠である。経済に関してはむしろ保守派の方が自由経済に近いという矛盾をイランははらんでいる。そもそもイスラーム革命は開発独裁王政に対して、左派とバーザール商人を基盤としたイスラーム法学者が結束して起こしたものであり、経済に関しては左右に揺れざるを得ない。原油価格が高値を推移している現状のもとでの改革派の勝利ともいえる。経済に関しては一日の長がある保守派の巻き返しも必至である。はたして、イランは原油依存からきわめて付加価値の高い新たな経済と文化を生み出せるのだろうか。まずはアメリカとの関係改善がその試金石となるであろう。
現実的な政治運営と経済運営を続けることがハータミー師に課せられている。国会が改革に暴走することなく穏和な運営がイスラームの名の下に行われる必要がある。