将門と土御門陰陽道をリンクさせた発想としてはありがちな書。ただし皆川らしくその耽美性,おどろおどろしさ、純友の息子の青春などといった要素を織り交ぜる点は巧妙である。これも今川とものと同様、静岡新聞社への連載。村山修験、富士修験の抗争を描き出す筆は、網野的なものを感じさせる。
将門と土御門陰陽道をリンクさせた発想としてはありがちな書。ただし皆川らしくその耽美性,おどろおどろしさ、純友の息子の青春などといった要素を織り交ぜる点は巧妙である。これも今川とものと同様、静岡新聞社への連載。村山修験、富士修験の抗争を描き出す筆は、網野的なものを感じさせる。