板橋の花火に行ってきた。土手で間近に見るのは久しぶりである。ずいぶんと大きい音がするものだ。主催委員会の尺玉が上がると、なんと、その爆発の振動が、おなかの底に響きます。これが「いたばし花火大会」の醍醐味。花火をおなかの底で感じなければ、「いたばし花火大会」を味わったとは言えませんというのは、そういうものかと思った。遠くから酒でも飲みながらというパターンが定着していたので感心した。プログラムも凝ったものである。芸術玉なるものもあってなかなか見せる。今年は50年目だそうで、余計華やかだったのか。
私の幼いころの印象では花火というのは、ボーンと一発打ち上げると煙が流れるのを待ってまたボーンとあがるものであったが、最近はポンポン打ち上げるものらしい。風を読んで見る場所を選ばなかったのは私の失策であったかもしれないが(ナイアガラも角度的に見ることができなかった。やはり混雑が激しい西台口が一番のポイントか)、もう少し間隔をあけてもよいのではないか。といってもやはりきれいなものだ。遠くの低空でも花火がぽんぽん上がっていたのでどうも花火ラッシュだったらしい。
ところで浴衣姿がずいぶんと増えていた。昨年も同じことを考えたのであるが、袖を肩までまくりあげるのはやめてほしい。不恰好である。警備も厳重。一つことがあると観客も警備もぴりぴりする。どうせ一年もすると忘れるのであろう。よくないことだ。