xyzzyの辞書引きによる英辞郎の使用は実に軽いし、使いやすいので重宝している。Web上でちょっと意味を知りたいときはBabylonを使うのだが、語彙数や意味の多様さは圧倒的に英辞郎に軍配が上がる。
xyzzy+英辞郎の辞書引きモードはマウスをあてるだけで意味がポップアップする点がBabylonに勝っている(右図)。BabylonではShift+右クリックがデフォルトで、カスタマイズしても最低右クリックが必要である。ところがxyzzyの辞書引きはマウスポインタを当てるだけでよい。なんのアクションも必要がないのである。
しかしそれでも若干の欠点というのはある。英辞郎はおそらく外国人が和英として使用する可能性も考えていて、ほとんどの漢字についてそのあとに{}でくくって読み仮名が書いてあるのである。英辞郎の魅力は一つの意味に対し、かなりたくさんの日本語の同義語を詰め込んでいることだ。たとえばindexを調べると次のように出てくる。
- index
- {名}印、インデックス、見出し{みだし}、索引{さくいん}、指針{ししん}、指数{しすう}、指標{しひょう}、徴候{ちょうこう}、添字{そえじ},{自動}索引{さくいん}を付ける,{他動-1}索引{さくいん}を付ける、索引{さくいん}に載せる / 【用例・他動-1】 Publications are indexed by title. : 出版物はタイトルごとに索引が付けられている。,{他動-2}(価格{かかく}・利率{りりつ}・賃金{ちんぎん}を)指数化方式{しすう か ほうしき}にする / 【用例・他動-2】 If we had merely indexed the rates and allowances, the average family would be paying more in income tax. : もし私たちが利率や給与を単に指数方式にしていたならば、平均的な家族は所得税をもっと払っていたであろう。
印、インデックス、見出し……と多様である。しかし、ごらんになってわかると思うのだが、それぞれ読み仮名がついて一覧としての可読性がひどく損なわれてしまっている。
そういうわけなので英辞郎をxyzzyで使う向きには、英辞郎のデータをxyzzyの辞書データとしてコンパイルする前に、正規表現をつかって{}で囲まれた部分はすべて削除してしまうとよい。次のようになる。
- index
- {名}印、インデックス、見出し、索引、指針、指数、指標、徴候、添字,{自動}索引を付ける,{他動-1}索引を付ける、索引に載せる / 【用例・他動-1】 Publications are indexed by title. : 出版物はタイトルごとに索引が付けられている。,{他動-2}(価格・利率・賃金を)指数化方式にする / 【用例・他動-2】 If we had merely indexed the rates and allowances, the average family would be paying more in income tax. : もし私たちが利率や給与を単に指数方式にしていたならば、平均的な家族は所得税をもっと払っていたであろう。
ずっとデータ量も減るし、なにより表示がすっきりする。一般の日本人なら、索引や指数などが読めない人はいないだろう。
関連リンク
- でたんやる気のないぺぇじ
- xyzzy配布元(タイトルはたびたび変わります(笑))
- Toy’s xyzzy memo – Dictionary
- 辞書導入のイントロダクション
- 英辞郎
- 英辞郎の公式頁
- 修行日記 in October, 2001
- 英辞郎辞書は現況においてそのままxyzzyの辞書データ形式にコンパイルすることができない。英辞郎-[A-Z].txtという形式のファイルだったのだが、EIJI46AF.TXTのようにまとまったからである。で、そのA-Zになおすやり方。
- Online Dictionary Software by Babylon
- Babylonのサイト。本体の他、辞書データにあたるglossaryが超大量に配布されている。