14時起きる.このパターンが一番体にいい模様.部屋のおかたし.突発的に『王朝貴族物語』を再読.旅行鞄ほしい.99氏の細かい芸.
17時,クラナッハ.ひたすらひたすら選書打ち込み.バーコードリーダ買った方がいいかも.19時,田町駅へ.このまま切符を買わないと行かなそうだから先に買う.自動券売機で買うと味気ない.えくせるしんぐ.日記書く.20時半地下へ.
誰もいず,誰も来ず.とぼとぼとフレッシュネス.これから向かう地にはこういうものは無いかもしれないから.鉄子の旅を読む.自分の鉄分の度合いを推し量りつつ,思いを明日に致す.
適度にきりあげデニージング.ここも最後かもしれない.明日,12時13分,東京駅17番線.私は二度と帰らぬかもしれぬ旅に出る.これまで,私は常に東京の地へと帰り着いてきた.夜の流れゆく車窓が東京のひかりを映し出すとき,一つの旅が終わるのだった.そうして旅の日への惜寂に痛みつつ,明日から始まる日常にのぞみを託してきた.だが,いま.旅と日常の連続にあえて私は楔を入れるときなのかもしれない.脳裏にこだまする慕わしい人々の笑い,ささやき,励まし.愛憎せめぎ合う東京の街の姿は.もはや全て懐かしい.
しかし今はノスタルジーに浸るときではない.私は曲がりなりにも学問をこととすることになっている.いうまでもなく学問とは知との関わり合いのなかに生きてゆく営みであり,ひとのあり方である.そしてまた旅とは未知への挑戦であり,ゆえに知への没入である.西方であり南方は未知.しかし,私はあえて北でも東でもなく西へゆく.さぁ,一歩前へ.きっと何かが始まる.