Apple学割キャンペーンの請求書明細のびみょーな点を校費利用における注意点とあわせて書いておきます。
今年もAppleの学割シーズンが来た。

「新学期を始めよう」キャンペーン – お申し込み条件 – 学生割引
https://www.apple.com/jp-edu/shop/back-to-school/terms-conditions
学生教職員ストアでの元々の割引にくわえて、特定の製品で特定額のAppleギフトカードがもらえるものだ。日本では毎年2月から4月初旬まで行われる(学年はじめセールなので9月始まりのところは日本の夏休みころになる)。
製品カテゴリ | 対象製品 | キャンペーン製品 |
---|---|---|
Mac | MacBook Air MacBook Pro iMac | 22,000円 Apple Gift Card |
iPad | iPad Pro iPad Air | 15,000円 Apple Gift Card |
学生さんにはもちろん最近は大分高くなってしまったMacやiPadを買えば、せめてApple PencilやAir Pods代くらいはついてくるこのキャンペーンを大いに利用してもらいたい。
ここで要注意なのが、ちょうど年度末年度初めで校費の予算執行でこれを使ってやろうという、大学の教職員である。落とし穴がある。よくよく気をつけてもらいたい。
このキャンペーン、だいたい次のような惹句で宣伝されている。
“いま対象のMacかiPadを買うと、最高 22,000円分のギフトカードがもらえます。”
素直に読めば、たとえばアカデミック価格200,000円のMacBook Airを買うと、22,000円のギフトカードがプレゼントされるということになる。当然領収書の明細はMacBook Airが200,000円で、200,000円支払いました、というかたちになると思うでしょう?
ところがどっこい、そうではないのである。次の「ご注文ありがとうございます。」のメールをよく見てもらいたい(これは去年のものなのでMac miniを買っているが、今年はMac miniは対象から外れたので注意。Mac miniでのギフトカードは19,000円だった)。

154,800万円のMac miniを買ってそこに19,000円の割引がされMac miniは135,800円、それとは別にAppleGiftCardを19,000円で買ったと解釈されるはずである。こうなると19,000円の金券を買ったことになってしまう。だったら135,800円のMacBookだけ買えばいいのでは?となり、19,000円分の執行はできないと会計担当に断られる線が見えてくるだろう。
実際にはMac mini単体で134,800円で買うことはできないし、ギフトカードがついてくる分、キャンペーン期間外より高値になっているわけでもない。したがって、実態としては惹句のとおりなのだが、領収書はこうなってしまうのである。
この点についてAppleの担当者に問い合わせたところ、回答は次の通りであった。
これはシステム上の都合でそのように表示されてしまうが、あくまでMacBookの価格が20万円である
そのうえで「この旨、会計担当から問い合わせがあれば回答する」とも聞いた。
そういうわけなので、このキャンペーンを利用するときは、会計担当と事前に認識あわせをしたり、Appleからの公式回答を用意しておくことをおすすめしたい。ギフトカード分はもちろんMacBookなりiPadの利用目的に沿った機器やサービスの購入に充てるのが妥当であろう。
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