夏休みの到来と共に

試験が終わり、夏休みとなった。日記も筆が進むことかと思う。

昨日、今日としっかり自炊して、かなりまともな食生活を送った。気分の良いことではあるが、一面でばかばかしいとも思う。このあたり、素直でない。

最近嬉しいことといえば、ケーブルテレビの配線からFMを直接引っ張り込めたこと。最上の音質で聞くことが出来る。NHK-FMが毎日楽しみ。

それから漫画喫茶という楽しみを見つけた。これがはまる。24時間営業の店もあって、もうすでに相当量こなした。長いシリーズが好きで、「いいひと」「MASTERキートン」「家裁の人」「めいわく荘の人々」や「麒麟館グラフィティ」「薔薇のために」「はじめちゃんが一番!」といったものが、よい。

ここのところ、暑いのか寒いのか、雨が降るのか晴れるのか。よくわからない。こんな気候が嫌いだという友達が居る。一面わかるが、時に雨に濡れたい、という欲求も感じる。

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曲がりくねった軌道

解決は、望まぬ方向へのベクトルを持つ。

4月。私は、新学年をもち、新しい生活スタイルも発見した。予定を持ち、予定に生き、状況に従わず、予定に従うという方法である。歓びは得られぬ、と思っていたが、得られた。しかし、先週末、予定は全て壊れた。

私は再び惰性で生きてしまっている。なにを取り戻そうというのか?

昨日は寒かった。桜も散った。躑躅ももうすぐ、終わる。

私は正直か?

鬱屈した4月

なにもまとまらないまま新学期が始まった。信じてもいない才能。言葉からこぼれてくるのはむなしさである。

教室へはいることは歓びであっても、それは続かない。なにかを思い立っても覚えられぬ。あとは、義務感と見栄だけの聴講。しかしタブーは枠からはみ出ることであり、気力の喪失であろう。そう。私には気力が全くない。ひそかに6月にハードルを設置した。

ハードルを越えることが出来るかは、分からぬ。しかしそれまで私は「保持」が可能であろうとの結論に達した。

無気力は自らに対する罪である。

いろいろの始まり

おととい追突事故を起こした。前方不注意のためである。弁償額は10万円を超えるとのことだ。免許取得1年後が危ない、とは本当のこと。あと1週間 で若葉がとれる日のことである。事故を巡って、複雑な構図はいまも展開されている。解決の光の見えることを願ってやまぬ。責任は私にある。

また、本を買ってきた。秋月こおの「テンペラ」シリーズを3冊と、ちくま新書の「ローマ法王」、「小説June」誌5月号、「音楽の友」誌4月号。である。

私は、自らの考えではない、状況で書物を買いあさる癖がある。正直な話、なにかに駆られての読書になっている気がしてならぬ。

果たして、読む楽しみ、を死ぬまでに得ることが出来るのだろうか。はなはだ疑問である。

移動は重なる

さて。起きたのは日も傾いた16時であった。珈琲さえ入れる気力が無く、喫茶店へ。

研究会も行けなかった。どうやっていいわけをすべきであろうか。

用意をして、取手へ戻る。日曜日に祖父母の金婚式のお祝いがある。そのためである。

家に帰ってから、本を読みさし、3冊読了。

  • 剛しいら『子守歌…消えた』角川書店、1997
  • 深沢理絵『いとしのレプリカ』講談社X文庫ホワイトハート、1997
  • 朧谷寿『藤原氏千年』講談社現代新書(1322)、1996

「子守歌……」は、良くできた書物である。剛自身があとがきで言及するように、親子を正面から捉え直「そうとした」作品。僕はいやらしさの方が勝っ ていた気がする。June本に多いが、そこまで性におぼれた人間が多いか?という設定だ。イラストが水上有理だったせいか、あえて言わせてもらうと、山藍 紫姫子に非常に近づいたように感じる。

「いとしの……」はビジュアル系ネタ。感じとしては同人誌の中篇の単行本化。2篇のみで、双方導入に過ぎないので、論評は出来ない。もっともよく知らぬビジュアル系のライヴの雰囲気が伝わってきたわけで、そこから考えると、深沢もベテランの域に入ったと言えようか。

最後に3は、前後に薄く、中に濃いといった感じである。著者自身の言葉通り、人物を感覚的に捉え活写している。「小右記」の小松宮右大臣などがとて も面白い。それから近衛家の祖が後白河院の「愛物」であったことも今更知った。頼長のみを色々詮索していたのだが、院政期という時期特有のものがあるはず である。あきらかに中世男色史を寺院内のみで見ることの誤りを指し示すものであろう。ともかく。道長の著述はさすがに多いが、前後にもうまく手を伸ばして おり、適切な入門書といったところであろうか。最近、日本史関係の専門書をあまり読まぬ身には反省ともなり、刺激ともなった。

家に帰るたびに読んでしまう、「トーマの心臓」を読んで就寝。

SFCに夜をすごす(承前)

SFCの朝は寒い。当然である。暖房は最低限しかかかっていないのだから。

5時頃に皆を起こす。のらりくらりと時を過ごし、7時頃に、朝焼けに映える富士を眺める。さすがに近い。藤沢という場所に地理を把握しなおす。

辻堂から横浜、日吉へと乗り継いだ。

食欲はなく、吉野屋に入るもみそ汁のみ。授業は午後の化学のみ。

居合わせた先輩と、部室で話した。英語、独語をこなし、色々なことを手際よくこなす、尊敬する人だ。その人のことを考えると、勉強をする気が起こるのである。どうも人からの刺激でしか僕は自分を動かすことが出来ないようで、悲しさがある。

バイトをして、家に帰る。

夜は取材で夜遅くなる友達を家に泊めることになっている。話し込んでしまって、朝だった。

SFCに夜をすごす

風邪はひいたままである。まったくつかぬ。

塾生新聞の企画で夜はSFCで夜中取材である。だれがこんな企画を立てたのだろうか?

とりあえず、いやいや起きたときには例によって昼過ぎである。このところの乱れた生活はなんとかならぬだろうか? 4限のフランス語と5限の国際政治のみ出席。フランス語はやはり文法から攻めねばならぬ。この冬休みを有効に利用して、なんとかフランス語をクラスのみんなのしっぽにぶら下がれるくらいまでにはしたいものである。

やたらと重い荷物を持っていった。本とか、CDとか。で、もし湘南台からSFCまで歩かねばならぬ時が怖いので、ラップトップは持っていくのを避けたのである。

授業終了後色々あって、N響の定期にはいけなくなってしまった。残念。もっとも人民席では良い演奏でも、もっと近くで聴きたくてじりじりするが。春シーズンは会員になって、サントリーB定期にエントリーしたいものである。

夕飯後、横浜の友達とSFCまで行くことにする。彼はバイトなのだが、図々しくついていって、彼の授業を見学させてもらった。よい人柄、秀でた洞察力に基づいた授業はわかりやすく、また刺激にもなっているようで、彼自身生徒ともにプラスになっているようだ。個人的にはうらやましい。僕はそこまで行くことができるかと思うと……答えは残念ながらNonのような気がする。

さて。SFCへ行ってからは鍋で飲んで、楽しませてもらう。みんなは途中で寝てしまったので、あちこち、うろうろ。κ館などのコンピュータ室は楽しかった。おかげでUNIXの知識が増えた気さえする。

逆に言うと、方向性として、日吉はWindowsを道具として使いこなせる能力、藤沢ではUNIXをベースにいろいろ考えることができる能力、こういったものがつくのだと思う。

HTMLを提唱したという偉い先生の研究室を見せてもらった。……汚かった。天才の域である。とりあえず今日はここまで。今日と明日は連続しているのだが。

アルザスから考える

なぜかは知らないが、風邪をさらにぶり返し、一日学校を休んだ。

おかげで『アルザスから-ヨーロッパの文化を考える』を読了した。

さて、ハングルを学びつつあることも紹介しておこう。もっとも、漢字とハングルの一対一対応関係と、二重母音の発音練習。これが課題である、と知った瞬間に勉強しなくなったが。語学の勉強というのは、どうも覚えることをやらずに、何が課題であるか分かった時点でやめてしまう。この性格が僕にとって災いである。

なすこともなく

で、この日は何をしていたかというと……。

実はすごい早起きをして、経済原論を初っ端から聴いた。僕というのはよく分からないもので、興味が無くても出る癖のついた授業はきっちり出てしまう。

これが全体に行き渡って欲しいものである。

あとはひたすら、アルザスの本を読んでいた。翌日はアラビア語の小試験のはずであるが。

またまた風邪

さてさぼりっぱなしの日記を一週間を回顧して書いてみることにする。

たったの7日間なのに色々あったことである。全く日記は毎日書くに限る。それも書くことが多い日には……。兼家ではないが。

ええと……月曜日は、と。そうそう疲れ切って東京に戻って、起きたのが昼過ぎ。

それもすごい風邪気味で。バイトも当日欠勤した。

でもなんとなく友達と映画でも見たくて、日吉まで出かけていったが、すげなく断られてしまった。そのまま家に帰って寝た。もしかしたら一日中何も食べていないかも知れない。

全く何をしていたのだか……。

終電の変な外人

久しぶりの実家である。朝食を作らずにすむというのはやはり楽。しかし一面買い物に追われたせいもあって、日曜喫茶室は聞けなかった。今日は、樺山紘一東大文学部長が出ていたのに……。

かわりといってはなんだが、NHK-FMの「20世紀の名演奏」で、ワルター/NYPの第九を聞いた。ワルターの柔らかい音はよい。今年の末は第九はいけるのだろうか……?読響ので何か余らないかと、期待。

買い物といえば、靴とジーンズとチェスターコートといろいろ買った。地元に行くと服の購買意欲も出るらしい。あとは忘年会に出て、終電で東京に帰ってきた。

終電で行って、終電でかえって来るというのもけっこうハードだった。日曜とはいい条、終電間際は雰囲気が変わる。なかなかに面白い。が……終電とい うのは、あれほど英語が飛び交うものなのか?しきりに英語が飛び交っていたのはすごかった。でも頼むから、ナンパするのはやめて欲しい。

借り物リスト

2日間の徹夜のせいで、昼まで熟睡。ご飯、みそ汁、とろろというシンプルすぎる昼を取ってから、図書館へ。非常に大量の本を借りてきた。一昨日の分とあわせて2週間で読み切れるか、かなり不安である。

  • 剛しいら『子守歌…消えた』、角川書店、1997
  • 深沢理絵『いとしのレプリカ』、講談社X文庫ホワイトハート、1997
  • 下総皖一『和声楽<新版>音楽講座』、音楽の友社、1948,2nd ed.1972
  • 室伏哲郎『素人のための美術入門』、JICC出版局、1990
  • ヴィタ・サクヴィル=ウェスト(田代泰子訳)『悠久の美ペルシア紀行』、晶文社、1997
  • 新田俊三『アルザスから-ヨーロッパの文化を考える』、東京書籍、1997
  • 石田進一・編『中央アジア・旧ソ連イスラーム諸国の読み方』、ダイヤモンド社、1994
  • ジャン・ヴェルドン(池上俊一・監修)『図説・夜の中世史』、原書房、1995
  • 韓誠『韓国語が面白いほど身につく本』、中経出版、1988
  • 寿岳章子、沢田重隆(絵)『湖北の光』、草思社、1995
  • 朧谷寿『藤原氏千年』、講談社現代新書(1322)、1996
  • ジェームス・ラロン『英文電子メールの書き方』、日本経済新聞社日経文庫752、1997

ほかに料理の本3冊ほど。「湖北の光」はそのうち買おうと思って、数年が過ぎてしまった書物。今こら読むのが楽しみ。「ペルシア紀行」は2度目の貸し出し。まだ読み終わっていない。「夜の中世史」は池上監修に期待。原書房の図説シリーズでは「中世の光と陰」(堀米とは別物)でひどい訳文を読まされて、一度はまっているだけにかなり怖い。残りは興味で借りてきた。それから「英文メールの書き方」はひたすら、メールのサブジェクトに困っている身から。

それからCDを5枚。

  • 東儀秀樹『GENSOUFU(幻奏譜)』、東芝EMI(TOCT-9919)
  • イヴ・モンタン『Wonderful Melodies』、SONY-Epic(ESCA 5065)
  • シャルル・デュトワco./OSM『寄港地/イベール:作品集』、ポリグラム-LONDON(POCL-5254)
  • ゲオルグ・ショルティ卿co./CSO『マーラー/交響曲第5番』、ポリグラム-LONDON(POCL-1139)
  • ジョージ・セルco./クリーヴランド o.『ドヴォルザーク/交響曲第7・8番』、SONY-CBS(22DC 5591)

こちらのコメントは後回し。だれかCDの書誌の書き方みたいのを教えてください。

結局映画を見る待ち合わせを三田でしたのだが、都合があわずに延期。アヘン戦争も、もののけ姫も、タイタニックも早く見たいぞ。そこで渋谷に遊びに行って、スペイン料理を食べた。そこそこいける。柚のシャーベットを食べて、冬至の近いことを知る。あとは、原宿まで、NHKホール側と青山側をとおって往復した。

表参道のイルミネーションがきれい。ひまがあったら紀行を書く。

そして……取手の実家まで終電で帰った。やはり利根川の向こうの温度が低い。凍えるよう。

ペルノー

結局徹夜であった。別に情報の処理に困っていたわけではなく、僕の思考速度が鈍っていたためである。

今も昔も、アブサンとそのイミテーションの大手ペルノ社のページを見つけたのが、収穫。さらにアメリカのAbsinthe FAQというニュース記事をページ化したものをgooで見つけたのも収穫であった。アブサンに関する記事内で、リンクする予定である。

というわけで、寝てしまうといつ起きるか非常に不安であったので、終わってから風呂に入ったりして、ゆったりと時間を過ごしてから学校に行くことにしたのだが……そこで問題発覚。手書き用のOHPシートにインクジェットで印刷するといつまでも乾かない!のである。結局の対策。A4用紙に印刷して、生協でゼロックス対応のOHPシートを買ってそこにコピーする、というもの。

せっかくのカラーの画像がみんなモノクロになってしまった……あぁあ。

プレゼンそのものは、先生に面白いといってもらえた。化学にしては、学際的に……というより文化誌によりすぎてしまっていたのだが、ありがたいことである。

それが終わってからはバイト。いつもの通り、面倒くさいだけであった。生徒と教師についても相性というものがあることを深く認識。やっぱりあった教師からの方が確実に情報を収集することが出来るのだろう、と思う。

例の通り、帰りに古本屋によって一冊購入。「帝国の元気な少年たち」の続きが欲しかったのだが、みあたらず。久しぶりに萩尾の全集を購入することにした。

  • 書籍:萩尾望都『A-A’』(萩尾望都作品集第II期第17巻)、小学館、1984

表題作のほか「4/4カトルカース」「X+Y」を所収。一連の一角獣種シリーズである。萩尾を読むのも久しぶりなら、新しめの作品も久しぶりであった。その日のうちに読了。

僕は問題短編的なものは苦手なのだが、「X+Y」のハッピーエンドで救われた。途中のカラーページもきれいだったし、ストーリー展開などは、萩尾のことであるから、下手な文句も言えない。

このころの絵が一番洗練されているように感じた。萩尾の全著作評論集など作ってみたいものである。個人的にはうぶなモリが好き。

今日両親が来て、下宿をきれいにしていった。ありがたきかな、と。

図書館ごもりと毒薬

今日は、化学のプレゼンの予習で、理工学図書館に半日にわたって籠もった。

文系分野(もうこの言い方もやめた方がいい時期かも知れない!)ですが、僕は医学とか化学にとてもあこがれます。

博物学、というわけではなくて、本当に構造式とか……。

さて。

くりこ姫の「帝国」シリーズを読み終わった。書誌は前の方を参照。

基本的に、明るく、楽しく、ハッピーにという路線は大好きだし、学園ものも嫌いではない。

しかし。登場人物の卒業年次などが、時折しか書いていないこと。および、短編を非体系的に並べていること。フィードバックの激しいくりこ姫の筆。この3点から、時系列の錯綜が激しすぎるというところが大問題である。

もっとも同じ世界が永続するということが期待できる点が、僕を魅了するが。

今日は図書館で本を借りてきた。さすがにJune系ではないが、最近はやりの概説書「まがい」の毒の本を含めて数冊借りた。

  • ジャン・ド・マレッシ(橋本到・片桐祐訳)『毒の歴史-人類の営みの裏の軌跡』、新評論,1996
  • 立木鷹志『毒薬の博物誌』、青弓社、1996
  • J.A.Timbrell(藤田正一監訳)『毒性学入門-毒性発現機構への生化学的アプローチ』、技報堂出版、1991
  • 鈴木董『オスマン帝国とイスラム世界』、東京大学出版会、1997

ま、読んでみてというところか。毒の方はどうか分からないが、オスマン朝の方は、政治学からイスラム世界にアプローチしている先学の仕事。じっくり読むことにしたい。

実は化学のプレゼンというのは、アブサンについてやろうと思っている。

あのランボーやヴェルレーヌ、モーパッサンの。フランスのすえた香りの。

色々な方面から。まだまだ中間発表の段階を過ぎないから、徐々にまとまったら、このページに発表してゆきたいと思う。

……にしても、図書館が久しぶり。授業のコマ数より、図書館での時間を作った方が僕にとってよさそう。

でも人といると別れがたくて。なかなか図書館に足が向かないというのもね。

まったく……矛盾。

横浜の喫茶店

NHK-FMでザルツブルグ音楽祭の放送が始まった。いそがしくて月火は聞けなかった。今日はマリス・ヤンソンス/オスロ・フィルの新世界だった。解説の黒田恭一がいうように、個々の傷は目立つものの(特にホルンひどし!)、かっこいい演奏だった。

さて。今日は朝から三田に出張。常任理事から次年度学費について取材。そのあと中等部へ。懐かしい場所、とはいうものの、アッという間にとけ込んで、おしゃべりに興じることが出来るのは、あの学校の魅力であろう。三田のキャンパスは学問への「憧れ」が空間として現れているように私は感じる。とても美しいところだ。

そして午後。アラビア語をやってから、友達と横浜へ行く。ふらり、と横浜へ行くことが、最近の僕の気に入り。不思議な二重都市である。横浜と「横浜」は違う都市だと感じる。落ち着いた珈琲屋に案内してもらった。

僕は基本的に人嫌いなのだが、なのに誰かといることをとても好む。別れが、怖いのだろうか?

日吉キャンパスの明日

眠い目をこすって、かなり早めに家をでる。東京の7時というのは、実家取手の6時頃のようだ。驚くほどに人がいない。この街の時間というものが、距離と影響してくるのは、非常に興味深い。

さて、経済原論の授業に出る。さして難しいことはないが、理解したいと思う。経済学も道具として、縦横に使ってみたい。

夕方から、「21世紀キャンパス日吉」構想の件で、2時間半に渡って、担当の教授お2人から有益なお話を伺う。「リベラル・アーツ」の高度化は本当に難しい。

それから福澤が実学について「慶應義塾学生に告ぐ」によいことを述べていることも知る。決して福澤を甘く見てはいけないようだ。脱亜入欧論とか表面を見て批判するのは愚かであろう。

椿が散りはじめた。今年もあと数週間。年々時間のたつのが早くなる。恐ろしいことである。

ふたたびJuneのこと

前の方の日記を見る。面白いことを見つける。なんと。ですます調とだである調の混在。

僕の気分が、とても激しく揺れることの証明みたい。

日本政治基礎という授業でレポートが出ました。実は年末年始死にそうに忙しそうです。勉強で。

仏語の授業は今週から、なんと!新しい教科書。まったく……。

バイトも昨今面倒くさくなっています。どうにかしなければ。

さて。古本屋で買った本。

  • くりこ姫『さあ元気になりなさい。-帝国の元気な少年たち1』、新書館ウィングス・ノヴェルス、1992
  • くりこ姫『さあ元気になりなさい。2-帝国の元気な少年たち2』、新書館ウィングス・ノヴェルス、1993
  • くりこ姫『さあ元気になりなさい。3-帝国の元気な少年たち3』、新書館ウィングス・ノヴェルス、1994

もっとも帰りの電車では寝、帰ってからはこのページの改修に夢中になってしまって、実はこの日は読みませんでした。

しかしなんだって、ナンバーをシリーズ名以外にも打っていくのか?これ以外の外伝もあるのかな?

早速の書評

まず「20世紀の名演奏」を寝床で聴くともなく聴いて……それから「日曜喫茶室」を聞きました。ああそうだ。それで家事が話題だったんですね。どうせ誰だっていやなんだから楽しくやらなきゃ、ってことです。汚れ物を洗わないで置いておくだけでも、その日数だけの汚れがたまるということを初めて知りました。

それから本を読んだわけですね。昨日買ったやつを。というわけで早速。

  • 書籍:牧口杏『真夏は灼熱の協奏曲-私立佳敦学院物語』、講談社X文庫ホワイトハート、1997
  • 書籍:和泉桂『キスの温度』、講談社X文庫ホワイトハート、1997

牧口。「そして誰もいなくなった」のパロディというところで爆笑ですが、うまく作ってありますね。

日本語ペラペラのくそじじいAvion Alan Asakura氏がいいです。Juneというのは語源からして、必然的にフランスとつながりが深いのでしょうか?はやいところ秋学期に入ってもらいたいですね。主役か!?と思った阿部宇宙くんの行く末が気になるところです。

和泉。吉野と佐々木の奥手さが、激烈に笑いを誘います。心理描写も前作より格段にアップ。進展に期待。如月を見てみましょう。

両書ともうるさいことは、ブック・レポートで(いつになったら書くんだ!いつになったら)僕は本質的に面倒くさがり屋です。書きたい、勉強したい、と思ってもいつまでもやらない。どうしようもないことです。

とにかく今週末の化学のプレゼンテーションの準備。これもしようと思いつつ全然やっていません。

私は自分の性格が、嫌いです。

Juneのこと

次。土曜日。

この日記は、ホームページで公開しているわけですが、同時に自分の回顧にも役立たせたいと思っています。ですから、あくまで「日別」にはこだわりたいな、と思います。

さて、この日。僕は塾生新聞会の編集会議がありました。徹夜のせいで、午後まで寝ていて、遅れてしまったわけではありますが。その後、三田での「小ゲラ」校正に参加しました。もうすこし、校正記号を習わなくては、というのが感想。夕食は軽くラーメンと半チャーハン。チャーハンというのは、お店によって差が出るものですね。どこまでごま油の風味がするのか、なんてことが、気になったところです。

この日の読了本。

  • Forster,E.M., ‘Maurice’, Penguin Books, 1972, London
  • 月村奎『きみの処方箋』、白泉社花丸文庫、1997
  • 夜月桔梗『Dreams in hand [Last Order 第2部・1]』、白泉社花丸文庫、1997

です。

一つ目は、気軽にコメントできるようなもんでもないので、ブック・レポート回し。苦労した。英語はヤ。

次。月村奎。これはSATURNさんのJuneページで話題になっていたんで、読んでみました。で、私の印象なんですが、これは傷跡が深すぎます。心臓病という非日常的かつ物理的な点はねらいから考えるとマイナス点です。お互い馬鹿すぎる気もします。ケチョンケチョンにいいましたが、この人の書く悲しさと、それに対する暖かさの癒しには共感しきりです。要するに月村は素直なのではないか、とということです。

夜月。いよいよ大学時代の話題となりました。読み始めたとき(今年の夏)は、ずいぶん下の年頃の話だったのに、アッという間に近くなりました。早稲田、という環境には、反発を感じますが、建築科というのがよいですね。慶應にもあったら行ったのに。

内容としては第2部のイントロで、さしたる事件もないのに、楽しく読むことが出来ました。夜月は大長編作家の才能があるかと思います。サブ・キャラの動かし方も、はじめに比べとてもうまく感じます。わりかし字が多く黒いのは、よい点です。仏文をalphabetのままに書いてあって、横倒しにしてある。ここが好感を与えてくれました。

コモンヴザペレヴとか書かれてたら幻滅したでしょう。

次。今日の買い物。またJune本ばっかと酒。まったく……。

  • 書籍:牧口杏『真夏は灼熱の協奏曲-私立佳敦学院物語』、講談社X文庫ホワイトハート、1997
  • 書籍:和泉桂『キスの温度』、講談社X文庫ホワイトハート、1997
  • 飲み物:VODKA

です。本は両方ともシリーズということで、前作から期待があるので楽しみ。

ウオツカはもちろんSTOROVAYA。もっとも人気のある銘柄です。

それから、ちょろっとN響アワーで見たんですが、ピッコロ・トランペットという楽器を初めて知りました。いい音です。吹いてみたい。

で、寝ました。