森川久美とは

実は日記書きをさぼっていまして……これは、回顧しながらの日記というわけです。

で、まず金曜日です。実は何したか、覚えていません。徹夜でレポートを書いて、朝のバロックを聴きながら寝た、という程度しか。レポート自体はひどい出来ですね。この琴糸集に載せてるのも、かなり問題アリ、ですがてんでそれ以下。

後はバイトに行ったことくらいでしょうか。これもたいして書くこともありません。そうそう、『南京路に花吹雪』を読了。上海の租界は昔から気にかかる場所ではありました。憧れのヨーロッパの香りも、目を背けるべきような西洋の昏さもいろいろ混じり合った不思議な空間を再確認しました。どちらにも惹かれるものを自分の中に見つけました。

ただ『イスタンブル物語』でも思ったんですが、森川久美って実はナショナリストなんじゃないかなぁと思いました。ナショナリズムのことを考えるにもよい本でした。

絵柄は好きですが、コマ割がすこしなじめません。おかげで状況描写が少し頭に入りにくことがありました。

夕食を家で食べることがめっきり少なくなりました。ファーストフードの評論でも書いてみようかな。味覚も感覚ですけれども、おいしいな、とか思うことがあるわけで……ええと、話がずれました。

で、ちょっくらおいしいものを食べたわけです……。

この日「レポートを出した」という一点において私は幸せだったわけです。

うれしさの寒い日

わぅ。すごい寒い一日でした。銀杏並木もアッという間に黒い枝陰だけ。完全に冬です。今日はアラビア語の試験は大成功!ということで、ちょっと気分がいいです。新聞もきっちり記事を上げてきましたし。

でも今日は、音楽も聴いていないし、本も読んでいないし、じっと風景を見たわけでも、考えていたわけでもない。そう思うと、妙にドタバタと散文的な一日だった気もします。

まぁいいでしょう。これから少しゆっくりとして、ゆっくりと寝ることにします。

おやすみなさい。

発想の転換

12月ですが、「ついに」という印象は昨日だけ。もう既に日常が12月の環境です。

日記欄のあり方ですが、毎日を

  • 日報
  • 雑事や発想
  • 購入書やCDなどの報告。読んだものはその報告。

という形にしようかと思います。ま、あくまで一案ですが。その部分は図書館とリンクさせ、ましなものを琴糸集の報告の方へ持っていこうか、とも思っています。多少の重複は仕方がないでしょう。

次。図書館の方にイスラーム関連文献集を準備中です。近日中にアップできるでしょう。

さらに次。いらっしゃった方と琴糸、いらっしゃった方同士のフリートークを確保するために、掲示板をもうけようと思います。cgiを確立し次第、リンクいたしますのでしばらくお待ちください。

さて。全く何しに学校へ行ったんだか、訳が分かりませんでした。英語だけやってかえって来たのですよ。

そうそう日吉キャンパスでは「21世紀構想」の第2回報告懇談会が行われたようです。早く内容を知りたいです。将来のキャンパスのあり方……早くコーナーを開設せねば。

明日は塾生新聞12月号の〆切とアラビア語の試験のダブルブッキングです。

色々ちゃんとこなして、幸せな新年を迎えたいものだと思います。

というわけで、今日のお買い物。

  • 書籍:月村奎『きみの処方箋』白泉社(花丸文庫), 1997.
  • 書籍:夜月桔梗『Dreams in hand [Last Order 第2部1]』白泉社(花丸文庫), 1997.
  • 書籍:森川久美『南京路に花吹雪1』、白泉社文庫、1996(初出:月刊ララ、出版年不明)
  • 書籍:森川久美『南京路に花吹雪2』、白泉社文庫、1996(初出:月刊ララ、出版年不明)
  • 書籍:森川久美『南京路に花吹雪3』、白泉社文庫、1996(初出:月刊ララ、出版年不明)
  • 飲み物:Cointreau

でした。書誌情報は、どうしようかなぁ。漫画の書誌って書きにくいんですよね。白泉社も初出一覧ぐらいつけて欲しいな。

Last Orderは図書館に入っていたので読みましたが、文庫本になってから、全集と認識されていないようで入らないので、買ってきました。そうそうそれから。June系の作家さんの名前は、何とかならないんでしょうかね。もう少し字面とか考えて、普通の漢字を使って見て欲しいですね。ぬぬ。よく見たら白泉社ばかりではないか。しかしただの白泉社文庫は漫画で、花丸文庫が文章というのは笑えますね。

次。コワントローはまぁ、ホワイトキュラソーといったらこれでしょって感じですね。やったぜ。これでニューヨークも、ホワイトレディも作れる!

昨日からNHK-FM「特集ベストオブクラシック」では、毎年恒例フェルトキルヒのシューベルティアーデの放送が始まりました。これが始まると師走を実感します。今日はアンネ・ゾフィー・フォン・オッターのリサイタル。最後の「ただ憧れを知る者のみが」を聞きましたが、いいですねぇ。オッターの声は、嫌いな女性声楽家の中で、かなり許せる方です。

では、また明日。

12月のはじまり

ついに12月に入りました。待っていたかのような寒さで凍えあがった一日でした。

傘、というアイテムが何とも寂しく。

さてと。日記も半月分たまったわけですが、そろそろあり方を考えねばなりませんね。見やすい形を・・・(笑)。

朝はご飯とみそ汁のみ。冬は和食の方が体が温まってよいようです。

今日の、「日本政治基礎」の授業は仏語の予習をしながら。授業もサロン・ミュージックのような聴き方をした方がよいもの、というのもあるのですね。おかげで両方とも実になった。

夜は、東京芸大のコンサートに行って来ました。一緒に行くつもりだった友達が風邪をひいてしまったのですが、バイトを休んだこともあるので。今年も風邪が大はやり。早く直って元気になってね。

コンサート自体は、芸大生といっても、現役ではまだまだアマオケという印象でした。詳しくは、コンサートレポートをお読みください。

明日からしばらくのあいだ、生活は普通にしようと思いました。朝寝る、というのは人間のあるべき姿じゃないような気もしますし。そうそう。

  • 鶴岡真弓『装飾する魂-日本の文様芸術』、平凡社、1997

を読み始めました。とてもおもしろい。まだ前書き程度しか読んでいませんが、

白紙も模様の内なれば、心にてふさぐべし(土佐光起『本朝画法大伝』より)

み渡せば花ももみじもなかりけり浦の苫屋の秋の夕ぐれ(定家)

の引用と三島に関連させて展開は、絶妙。国民国家批判とその後の姿を考えるとき、鶴岡真弓に諸著作はきわめて有効でしょう。分節化しない世界をのぞき見ることも、思想論争ばかりしている人にお薦めしたいな、と思います

サントリー再び

一週が終わり、正午前後のゆったりとした目覚め。友人からの電話で、起こされる。今夜の読響の定期に学生券で行こう、という。読響の学生券は、余れば\1,000であるから、一種の賭。どうしようかと思ったが、まぁいってみようか、と。3週連続土曜のサントリーホールである。

少しして友人が家まで来て、珈琲などのんで、ゆったりしてから、外出。また雨だ。本当にいやになる。今日は南北線の駒込から溜池山王に入り、そこからサントリーに向かった。到着は17:00ころ。溜池山王からだと、素っ気ない地下道を歩かされるのであまり好きではない。神谷町から日本離れした、オフィス街を歩く方が好みである。

学生券は当日券発売からあっさりと販売してくれて、2列目を確保。1/5のB席であるから、大変得した。コンサート自体も非常によいもので、12/13(土)のアルブレヒト指揮の読響も同じ手で攻めてみようかと思った。帰りに傘を風で壊された。腹が立ったので、城山ヒルズのリヴィング・バーで一服。割と安いハウスワインのデカンダを頼んだが、けっこう飲めた。

気持ちよく帰宅。よい週末となりそうな予感だ。

イスタンブルへの夢

何とも目的のない日だった。情報処理の授業でプレゼンテーションをやったことが、唯一面白かったことだろうか。再来週に化学で発表をせねばならない。アブサンに含まれている毒に関連させて、行うつもり。そこそこ面白そうなネタなので、一週間かけて準備をしようと思う。できたらアップしようと。

しかし。そのまえに国際政治基礎のレポート提出、新聞の〆切、仏語の試験、アラビア語の試験と手強い予定が手ぐすね引いて待っている。なんとかならないものだろうか?

さて。今日もバイトの日だった。終わってから少し時間があったので、自由が丘の古本屋によって、本を買う。

  • オウィディウス『恋の技法』(樋口勝彦訳)、平凡社ライブラリー、1995
  • 森川久美『イスタンブル物語』vol.1-6、角川書店Asuka Comics、1989-1981

イスタンブル物語は帰ってからも、読みふけり午前4時読了。第1次大戦敗戦後のトルコを描いており、なかなかにおもしろかった。これで、作者にもう少し歴史的な知識があれば、と思う。絵柄も、あっさりしていて、人間が美しく書けている。バーザール商人の描写がピカイチ。暇があったら、ブックレポートを書こう。

また、ちょっとMIDIにはまっている。niftyからDOWNLOADしたデータでカラオケをやってしまった。THE ALFEE「君が通りすぎたあとに」と槇原敬之「北風」がよかった。おしいことにWRDファイルはついていなかったが。

今日は以上。あぁねむい。明日は休日である。一日中まったりしよう。

悲しみ

ついに11月も終わりにさしかかりましたね。昨日の強風で街はアッという間に、冬の様相。でも、またしても澄んだ空に暖かい日差しの今日。朝食メニューを冬向きの和食にしようかな、なんて思いました。

そろそろ大学院に向けて、きちんと勉強しなくてはならないのかも知れません。頭が悪いだけだとしたら、少し悲しいですね。愛されることを希求することは、間違ったことなのでしょうか?

センス―強風の日に

ただ一つ。僕には語学的センスはないのか? なぜ難しいことを考える。知っている単語を使っていけば、よい。正確に。そして飾った言葉をなぜ使おうとする?

ところで(一つじゃないね)。今日はとても風が強い。日吉の銀杏ももう終わり。帰り、ビニ傘にくっついた一葉。今日はとても風が強い。とても、嬉しい。

谷中から旅を思う

三田祭休み最終日。友人とともに東京の下町を散策した。

久しぶりに一日を楽しんだ。谷中界隈を歩くと、東京を見つめ直す機会を作りたくなるものだ。しかし、「孤独」を僕は愛しているのか、人と友にいることを愛しているのか、正直分からなくもなった。『ペルシア紀行』は旅行論と言語論に関して、深く考えさせる。

恵比寿にはイルミネーションの光る時季となった。ふたたび東京はクリスマスを過ごす。明日から学校。興味がどこに向くかは分からないが、なるべく語学と授業に向けたいと思う。なぜ僕は気分だけで動いてしまうのだろう?

サンタチェチーリア

本日三田祭最終日。塾新でも役職選挙などの行事がある。

九時頃の起床。目覚めの感じで体調の回復を知る。FMにもゆったりと、耳を傾けることが出来た。

九時からのNHK-FM「クラシックサロン」の再放送は、「19世紀の宗教音楽」がテーマだった。モーツァルトやハイドンの宗教曲を堕落したものと して、新しい宗教音楽を提唱したチェチーリア運動の作曲家の紹介であった。僕はモーツァルトが苦手なので、グノーやメンデルスゾーンの並んだプログラム は、美しく荘厳でよかった。特にグノーの聖チェチーリアの荘厳ミサ曲は今度CDを買ってこようと思わせるものだった。フォーレのレクイエムに通ずるものが あるように思う。

三田行って、バイト行って、帰るつもり。が、子供が休んだ。バイト先までは空足、時間の無駄である。大井町線から見えた夕空の美しさが唯一の収穫。薄く青い空と赤のコントラスト。浮かぶ雲の光の反射。

三田へ戻って飲み会に行って、カラオケに行って、GLAYの曲の再認識を行う。旋律や詞が美しい。友達を連れ帰って、千石ラーメンを過ごして就寝。

休日らしく

今日はNHK-FM20世紀の名演奏は休み。黒田恭一さんの「さわやかの気持ちで、毎日を過ごされますように」が聞けなくて残念だった。かわりに音楽コンクールで合唱をやっていた。なぜに日本の合唱曲というのは気持ちの悪い「合唱のため」の曲が多いのだろうか。そしてなぜそれをやりたがる?もっとメロディーで勝負した方がいいと思うけどなぁ。おまけに宇野功芳のもったいぶったシャベクリまで聞かされてしまった。日曜喫茶室で、その垢を落として、珈琲を飲んでくつろぐ。

今日は両親が東京に遊びに来ている。17時に池袋で待ち合わせた。ビッグカメラでマウスを買ってから(実はマウスが無くて指がおかしくなりそうだった)ゆく。父は疲れ切っていた。やはり人の多いところはダメだ、という。僕もそう。何が嫌いって人が多いところ。でも、都会でなくては生きていけない、と思う。この矛盾、何とかならないだろうか。

夕食は久しぶりに、パスタのコースで豪勢に。HMVでチェリのチャイ5の輸入盤があったので、国内発売に先立って購入。名演だ。幸せを感じます。

今日は、本当に幸せに、満ち足りた気分で、ベッドに入ることが出来そう。

平穏なる土曜日

疲れが出たのか、起きたのは正午。夕方まで、本を読む。15時頃、近くのカフェ・クラナッハでバタートーストとコスタリカで、遅い昼食。時間をつぶして、サントリーホールへ。このころ、空が晴れてきていることに気づく。僕の心も明るくなれかし、とおもいつつ。

サン=サーンスはとてもよかった。久しぶりに心が浮き立ち、帰りにスーパーで色々楽しく買い物してしまった。神谷町界隈は何か呪縛力のある場所。気分が雰囲気を左右し、雰囲気が気分を左右する。

誰か友人を連れていければよかったのに。そういえば、高知へ帰省する、と誰かが言っていた。飛行機も乗ってみたいなぁ、なんて楽しくなった。

家へ帰ったのは、22時過ぎ。それまでは珈琲館でアイスココアでまったりしてた。で、長電話。とんでもない一週間が、何とか気分を好転させてから、終わった。

疲れを折り重ねて

部室にあった日本酒を知らず知らずの間に一本あけていた。と、気づいたのは、寒さに凍えて目を覚ました午前五時。ふたたび無理に眠るも、寒い部室では、ムリ。八時頃に起き出して、朝食は吉野屋の牛丼。消化に悪そう。空は相変わらずの曇り。私も相変わらずの機嫌の悪さ。

昼頃なんとか家へ戻る。午後からのバイトのためだ。炬燵でラジオを聴きながらまったり。この時間が余りにいとおしい。無断欠勤してしまおうか、と思うも、勇気が無く、結局スーツを着てお出かけ。

死にそうだ。

受け持っている高校生に大学入試の難しそうなところを拾ってやらせた。現代文は、問題自体人格に左右する可能性があるから怖い。本にある選択性が、実はない、ということに気づく。なんて、思ってたらまた貧血。

さっさと家に帰ってさっさと寝た。つもりが本を読んで、午前二時就寝。しかし暖かいベッドはなんとありがたいものか。

編集期間、塾生新聞のみなさん、おつかれさま。

病身を押し霖雨の東京を走る

慢性の風邪の様相を呈してくる。どうしようもない。熱も下がらない。口の中には、かすかに痰の味。ぞっとする。

昼頃、年末進行のような悪い状況に新聞編集が陥ってしまったので、三田と印刷所の連絡用にバイクで三田へ向かう。肌を切る空気が異様に冷たい。雨も混じり出す。東京の悪い空気と渋滞にさいなまれつつ、数往復する頃、編集もようやく先が見える。

今日は三田泊である。完全に時間感覚と、栄養感覚を無くしてしまった。三田祭の準備の進む大学を眺めて、感慨はなし。疲労がピークに達している。

やまい篤く泣き言

熱が下がらない。

頭痛がする。吐き気がする。だから何も食べない。薬が飲めない。……悪循環だ。やたらと青い空が恨めしい。何というのだろうか、蒼穹。

友人が明日山へ行くという。うらやましい。私は病身を押して今日も日吉である。相も変わらず美しい光を作る銀杏並木さえも恨めしい。新聞で私の記事が編集の都合で落ちた。恨めしい。

誰か助けて。

やはり熱。書物の傾向。

昨日までのだるさの原因が判明。なんのことはない熱があるだけ。でも一応学校に行って、英語に授業を受けてきた。日吉の銀杏並木も南西の方から、どんどん色づいて、金色に光ってます。帰りに見ると、夜の銀杏並木って言うのも、割とロマンティックでした。そうそう、やっと天気が良くなった。気分が天気にも左右されるから、晴れていて欲しいな、と思います。

池袋で旭屋書店に立ち寄り、書物を購入。グインの新刊と、ルビーを2冊。自分で書いておいた既読のブックリストを見てみたら、Juneとイスラムしか読んでないことに気づいた。もう少し視野を広げなくちゃ。平凡社ライブラリの白洲正子の新古今の本を読みたい。そろそろ美しさって何だろう?と考えなくてはならない気がするから。

塾講バイトの日の空

あいもかわらず、だるい。

今日の起床は、またまた正午。学校の存在があやふやになってくる。まぁいいや。仏語は休講だし。と、おもって寝たのである。

さて、起きたらまた雨。僕の気は滅入るばかり。

新聞は小ゲラといっていたが、今日はバイトのある日だ。ぎりぎりの時間にいやいや起きて、行って来た。子供を教えるのも因果な商売だ、と思う。

今日一つだけよかったことは……ひさしぶりに空の色が見えたこと。

ちょうど、東横線で祐天寺にさしかかった16時頃に、北の空を見ると、まるで地平線のように、雲とうすく染まった空が分かれていた。自由が丘についてもう一度見上げると、今度は南に虹。薄暮の虹というのが、これほど美しいとは思わなかった。

今日こそはちゃんと寝て、まともな人に戻りたいな、と思う。

だるさを感じて

なんとはない、このだるさはいったい何?

何をやっていたのか、床についたのはNHK-FM「朝のバロック」を聞きながらだった。目が覚めたのは正午ちょうど。生活リズムがやはりずれている……。

例によって、珈琲を3杯分、ミルにかけていれる。ラジオは、日曜の定番NHK-FM「日曜喫茶室」だ。今日はあんまりよく聞かなかったけど、くせになると、常連の池内紀の京都弁が聞きたくてたまらなくなる。

そのまま書物を読みさして、いつのまにか夜。明日の授業に備えてさっさと寝ようと思ったのだが、不可能。cgiと格闘して、午前4時台に至る。全く……。